世界的な観光名所であるナイアガラの滝。カナダ最大の観光地で年間15000万人以上の観光客が訪れる超有名な観光スポットです。
今回のツアーはトロントからはバスでもタクシーでも行けないルートだそうで、日本人だけの特別ツアーコースでした。
今回、見てきたツアーはこちらトロント発着のナイアガラの滝ツアーです。それではツアーの様子をレポート致します。
トロント市内のホテルを出てナイアガラまでドライブ
トロント発のナイアガラ一日観光ツアーは、トロント⇒ナイアガラ⇒ワイナリー⇒ナイアガラオンザレイクの順でまわり最後にトロントに帰ってくるル―トになります。トロントからは関さんの運転でロングドライブ。関さんはその道20年のナイアガラのベテランガイドさん。道中、ナイアガラの滝の歴史について詳しく説明してくれました。ずっとオンタリオ湖の脇を通って行きましたが広い広い。四国とおなじくらいの湖だって。
ナイアガラのテーブルロックとナイアガラの滝クルーズ
1時間40分くらいでナイアガラの街に着きました。ナイアガラに着いたらいきなりこの景色。テーブルロックと呼ばれるカナダ滝の水が落ちる瀬戸際を目の前で見ることができました。落ちると間違いなく死にますね。
次に訪れたのはお待ちかねナイアガラの滝クルーズ。入り口は混み合っていました。
エレベーターで川沿いまで降りて、ドアを抜けるとその前は!アメリカ滝が立ちはだかります。巨大な景観に身震いがしました。
赤いカッパを貰って船に乗り込みます。後で気が付きましたがとにかく台風のような暴風雨の中を進みます。カッパの顔の部分は紐で目と鼻が出るだけに縛っておくと顔や髪は濡れずに済みます。
アメリカ滝に接近しながらカナダ滝を目指します。滝の雫が霧になってマイナスイオンをたくさん貰いました。とても涼しかったです。風の洞窟の観光客がたくさん見えます。
というのも束の間、カナダ滝に急接近。晴れているのに雨。滝の水しぶきが飛んできました。
マイナスイオンとか言っている場合ではありませんでした。霧じゃなくて土砂降りの嵐です。そして凄い風!カッパが吹き飛ばされる~!カッパが無ければずぶ濡れになっているところでした。
轟音がしますから先に音量を落としてからご覧ください。積乱雲の中に入っているようです。滝壺の暴風雨がどれだけ凄いのかがお分かりになるでしょう。
戻る時の船尾からの景色。たくさんのカモメが飛んでいます。間違って滝から落ちてきた魚を餌にしているのだそう。魚は後ろに滝があることが分からないんでしょうね。ここでアドバイスです。カナダ滝に行く時は船首、帰りは船尾に乗るといい写真が撮れると思います。濡れたくない場合は船の内側にいると濡れることはありません。
ナイアガラのお土産はこちらで購入しました
クルーズ船を降りてエレベーターで上に戻ったところはナイアガラの滝の大きなお土産さん。このお土産屋さんが最初で最後のナイアガラのグッズショップです。ここで配り用のお土産などをたくさん買っておくのがおすすめです。キーホルダーや、冷蔵庫に貼り付けるマグネット、イニシャルの入ったマグカップなどがあります。
少し寄り道して甘いものを
ナイアガラの滝から少し下流域に行ってワールプールを見学しました。ナイアガラの滝から流れた水は、下流域で急な渓谷を流れていき壁に突き当たり方向を変えます。その水流でできた渦潮のプールがこちらワールプール。巨大な池ができています。
途中でひとつ立ち寄ります。ここはメイプルシロップの巨大な専門店。ヒルトン一族が余興のように作ったメイプルシロップの工場に併設されたお店です。メイプルシロップは、楓(かえで)の樹液です。もともとインディアンが製造していたものがカナダのケベック州やここオンタリオ州で名産品となりました。とっても甘いシロップでホットケーキにかけて食べます。
ここではメープルシロップ三種類のテイスティングをさせて貰えます。この三種類は、ゴールデン、アンバー、ダークという種類です。おなじメープルシロップですが、採取する時期で色や味が変わります。通常2月から採取されますがそれは薄いライト色。3月の終わり頃に採取されると深味が加わり琥珀色になり、5月に採取された最後のものは深みのあるダーク色になります。味は少しづつ濃くなりますので味わって試してみて下さい。
ナイアガラの滝を一望できる展望レストランでランチ
またナイアガラの滝の街に戻って高層ホテルの展望レストランに行きました。エレベーターを降りてガラス張りの窓の向こうにはナイアガラの滝のカナダ滝とアメリカ滝がばーんと広がっていてここでも感動しました。お食事はバイキング形式。野菜にスープ、お肉もたくさん頂きました(感動しっぱなしでご飯にも夢中。ごめんなさい写真を撮るのを忘れていました)。
怖いですがベランダに出るとナイアガラの滝の全景をきれいに写真にとれました。ちなみに滝の高さはどれくらいあるか知っていますか?実はアメリカ滝はカナダ滝よりも2メートル高い58メートルあるそうです。
ナイアガラの川沿いのメープル街道をゆく
ランチの後は一路ワイナリーへ。途中ナイアガラの水量を利用したロバート・モーゼス水力発電所が見えました。高さが120メートル、横幅が560メートルの巨大な発電所です。実はナイアガラの水量の半分が地中のトンネルをくぐってこの発電所と向かいのカナダ側の発電所に流れていて、残りの半分の水がナイアガラの滝から落ちてきているそうです。1961年にできた時は世界最大の水力発電所だったそうです。ここで作られた電力はニューヨーク市を明るく照らしているとのこと。
さあシャトーへの道を走ります。ここはメイプル街道と呼ばれる有名なドライブコース。ナイアガラからオンタリオ湖の湖畔を巡ってケベックまで続く歴史街道です。メープル(楓)の木が多く生えていて秋の紅葉が美しいことから親しまれています。約20分ほどの美しい緑の林を通るのんびりドライブでナイアガラオンザレイクに到着します。
イギリスの古き良き時代が残るナイアガラ・オンザレイク
カナダで最も美しい街と呼ばれるナイアガラオンザレイクに到着しました。ナイアガラ・オンザレイクは五大湖の最後の湖であるオンタリオ湖に面したイギリス統治時代の面影が残る美しい街です。とても落ち着いた雰囲気で大人旅にぴったりのおしゃれで可愛い街並みです。ここでは1時間の散策の時間がとれます。
プリンス・オブ・ウェールズ・ホテル (Prince of Wales Hotel)は、ランドマークに指定されている歴史あるホテルです。
ホテルの中は19世紀のイギリスそのものでヴィクトリアン様式の内装です。ヴィクトリア王朝時代にタイムスリップしたような雰囲気です。
一階のThe Drawing Roomはコーヒーブレークにはもってこいのラウンジです。このラウンジはレストランになっていてイングリッシュ・アフタヌーンティーが頂けます。メニューにはたくさんの紅茶がありました。
メインストリートのクイーン通りにはたくさんのお土産屋さんが並びます。雑貨屋やカフェ、ブティックなどがたくさん並んでいますのでひとつづつ覗いてみましょう。
上の写真とこの写真は有名なGreavesという手作りジャムのお店。お土産に買われていく方が多いそうです。
いよいよワイナリーのあるシャトーへ
いよいよやってきました。アイスワインで名高いシャトー・デス・チャームズ。カナダのワイン生産量の85%がこの近辺で作られているそうです。
幻のアイスワインをテイスティング
広大な敷地にあるワイナリー、シャトー・デス・チャームズ。シャトーというだけあってどこか西欧の香りがします。そう、この地域はもともとイギリスの植民地だったところです。
ここでは赤ワインに使われるカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、白ワインに使われるソーヴィニョン・ブラン、リースリング、そして高級デザートワインとして名高いアイスワインの葡萄が栽培されていました。
6月のはじめでちょうど葡萄の房が実り始めた時期でした。アイスワインはどうして高級ワインと言われるか知っていますか?アイスワインはマイナス10度で凍結した状態で果実を凝縮させます。その糖分や酸味が凝縮した葡萄の一粒から一滴、ひと房からティースプーン1杯程度しか果汁がとれないため希少なワインと呼ばれています。だからとても濃厚な甘みと風味が詰まった貴重なワインが作られるんですね。とても高級なデザートワインなのです。
ツアーにはワインセラーの見学も含まれています。カベルネやメルロー、リースリング、アイスワインが熟成されていました。
樽詰めから熟成方法まで詳しく説明して下さいました。ガイドの関さんとシャトーのヒロミさんと。
ツアーの手配担当のあやさんと。テイスティングは、カベルネとメルローのブレンド、リースリング、それと高級なアイスワインの三種類。アイスワインはとても高級なんですよ(詳細を上記に説明しています)。食事やデザートがなくてもアイスワインだけで幸せになれました。
ワイナリーストアーではシャトーで生産されるワインを購入できます。
ツアーの参加者には$5の割引クーポンが貰えます。私もアイスワインをお土産に購入しました。旅行者向けにブチプチでラッピングして下さいます。
トロントまでの帰りはおよそ2時間。トロントに戻る辺りで少し渋滞にはまりましたが無事にトロントに戻ってきました。濃い一日でしたがとても充実した日となりました。ガイドの関さんもロングドライブたいへんお疲れさまでした!
ナイアガラの滝と盛りだくさんの一日ツアーでした
いかがでしたか?見ているだけで早くナイアガラへ行きたくなったのではないでしょうか?こんなに充実した一日は滅多にありません。ボリューム的には二日分くらいあるツアーでしたね。緩急があるというか次々に見る景観や体験が変わっていて驚きの連続。お腹いっぱいの気分になりました。大迫力の自然のパワーを貰って、クラシックな街並みの散策や、ワインテイスティングまで、とても濃い一日でした。
皆様もトロントからナイアガラの滝一日ツアーに参加して、どうぞ良い一日をお過ごし下さいませ。